前回は、不登校の前兆期~不安定期~安定期における対応の仕方についてお伝えしました。
(「不登校の各段階における対応の仕方①」はこちら)
ようやく明るい兆しが見えてきました。
回復期
少しずつやる気が出てきて、活動性が高まってきます。
自分を肯定する言葉や学校のことが話に出てきたりもします。
ここまでくるといよいよ登校を促したくもなりますが
一気に“学校へ…”というのは逆効果になりかねません。
まずは、さりげなく学校や新しい生活についての話をするなどの刺激から始めましょう。
様子を見ながら、徐々に意欲が出てきたら
子どもが興味を持ちそうな活動や趣味を一緒に見つけたり
散歩やお買い物などを通して、外の世界と触れ合う機会を増やすのもいいですね。
達成可能な小さな目標を設定して成功体験を積ませることも
自己肯定感を高めたり自信を取り戻すために大切です。
子どもの考えややりたいことに対して全力でサポートする気持ちが伝われば
子どもの心のエネルギーもさらに充満していくことでしょう。
活動期
エネルギーも高まり、再登校が現実的になります。
進学や進級をきっかけに復帰することもあるでしょう。
ここで大切なのは、学校との連携です。
登校し始めたとはいえ、まだまだ不安や恐怖が消えたわけではありません。
休んでいたことで、学校へ行けなくなった時とは別の不安もいっぱいです。
先生やスクールカウンセラーと連絡を取り合って子どもの状況を共有し
受け入れ態勢を整えることが大切です。
それでもまた休むこともあるかもしれません。
無理をさせず、焦らずゆったりとした気持ちで見守りましょう。
この時期はそれまで以上にしっかり褒めるよう意識してくださいね。
まとめ
いかがでしたか?
どの段階においても大切なことは、ありのままの子どもを受け入れ認めてあげることです。
そして、お母さん自身の不安や葛藤を子どもにぶつけてしまわないことです。
子どもにとって、お母さんが困ったり悲しんだりしている姿ほど辛いものはありません。
ただでさえ不安でいっぱいな子どもをさらに追い込んでしまうことにもなります。
とは言っても・・・
頭ではわかっていても心配せずにはいられないって方もいらっしゃいますよね。
そんな場合はご相談ください。
お母さんがカウンセリングを受けてご自身の不安を解消することで
お子さんの気持ちを受け止められる安定した広い心を保つことができるようになります。